夏はもうすぐ終わる、けどサマータイムは季節関係ない
Summertime - Anita Baker ( With Cyrus Chestnut )夏がもっとも似合うジャズのスタンダードナンバー
サマータイムということ曲は
名曲中の名曲だから
ジャズに詳しくない人でも
1度は耳にしたことがあると思う。
特に女性ヴォーカルとしては
この曲をめいっぱい歌えたら
さぞかし気持ちいいに違いないし
実際、これを歌ってる時の女性の表情は
何とも言えず切なくて色っぽい。
そんな情感とは裏腹に
この曲の歌詞というのは
実はアメリカ南部の黒人貧困地区に伝わる
子守唄が正体だ。
夏になったぞ!魚も活き活きしてるね!
あんたには金持ちの父ちゃんがいて
美人の母ちゃんがいる。
だから、大丈夫だぁ!
て内容…。
当時の彼女たちは必死だった。
迫害を受け、極貧の日々の中
彼らはその日1日を精一杯生きていた。
お腹を空かせて子供が泣くのは
古今東西全世界共通だから
それを宥めるのも大変だ。
この曲を口ずさんだ彼女が
本当に稼ぎのいい夫がいて
誰もが振り向くような美人だったのか?
それは分からない。
もしかしたら希望的観測かもしれない。
夏ももう終わる。
これから日が短くなり寒くなる。
でもなぜか、サマータイムだけは
年がら年中流れている。
冬は寒いけど、クリスマスなど
楽しい行事があるからね。
どんな季節も、美しい。