ジャズドラマーちぐさ~ジャズな生き方で自分を解放しよう!

ジャズドラマーちぐさ、ジャズな生き方で自分を解放する試みをしています。少し疲れた時、ジャズの名曲と共にジャズな生き方で楽になりましょう。

父の日にはエヴァンスを


Bill Evans Trio - Rome 1979 - My Romance


父の日、今日は感情モード全開でいく。


私には父が2人いる。
実の父と育ての父。
実の父とはもう40年も音信普通だ。
どこにいるかは分かっているが
生死のほどは不明だ。


育ての父は、私が6歳の頃から。
当時、離婚歴で子供のいる母と初婚の父が結婚するのは
今よりもずっとハードルが高かった。
当然、父の母親は猛反対したが
それでも私を大学まで卒業させてくれた。
今も週に数日は働き、還暦過ぎてからはチェロを習い始めた。
50歳で一時はがんを患うも
驚異的な回復力で今は全く再発もなく元気だ。
なかなか連絡はとれないが
まあ元気でやっているらしい。


なぜか2人とも、ビル・エヴァンスに似ているのだ。
やせ型で長身、眼鏡をかけている。
性格は気難しく争いごとが嫌い。
そして細部にとてもこだわるというところも。
母は結局、こういうタイプが好きだったんだ。
でも私と母の好きなタイプは似ていない。
父のことが大好きゆえに、男性としてみたくないから。


毎年この日がくると
必ずビル・エヴァンスを聴く。
繊細な旋律、優しい音色。
多くの女性を虜にするメロディ。
今もなお愛され続けるエヴァンス
彼の晩年は薬漬けの悲惨な日々だったが
死ぬまでもて続け、大成功を収めた。
大嫌いなようで、大好き。
ビルに抱く思いはとても複雑だ。


いつか私が天国に上るときは
ビルのことを必死に探すのだろう。
父を想いながら・・・。