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ジャズドラマーちぐさ~ジャズと私と生き方と・・・

ジャズドラマーちぐさの、大好きなジャズのことと生き方について書いてます。

完璧過ぎる一人の男にも、不完全な過去と複雑な思いがあった話

一昔前にあった言葉に
三高というものがある。
高学歴、高収入、高身長。
適齢期の女性が結婚に求める男性の条件
今は多様な価値観が認められるため
当時ほど重要視されなくなったが
たまたま恋に落ちたのがこんな男性なら
悪い気はしないはずだ。

そんな表現に相応しい男が

Joshua Redman(sax)

今活躍している若手ジャズマンとしては
最も成功している1人。
ハーバード大学を首席で卒業し
当時は弁護士を目指していたという。
その一方で、サックス奏者としての活動も並行し
在学中にセロニアス・モンクコンペティションで優勝した。
弁護士かジャズマンか
何とも羨ましい二者択一を迫られた結果
彼は今の道を選んだ。

また彼の凄さはそれだけでない。
軽く9等身はありそうな抜群のスタイルに
黒人と白人のハーフのいいとこ取りをしたような端正な顔立ちで
カルヴァン・クラインやダナ・キャランなど
一流ブランドのモデルをしたこともある。

三高、容姿端麗、成功者
天は彼に二物も三物も与えてる。
やっぱり世の中は不公平だ。

そんな華々しい彼は1969年生まれの47歳。
父親デューイ・レッドマン
これまた天才サックス奏者。
ファラオ・サンダースとの競演から始まり
オーネット・コールマンキース・ジャレットらとも作品を残した。
特にキースとの時間は彼が最も乗っていた時でもあったのか
The Survivor's Suiteはジャズ・アルバム・オブ・ザ・イヤーに選ばれたほど
彼の躍進にも貢献した。

だが実際、幼い頃の父親の記憶はない。
デューイはジョシュアが産まれた後
すぐに離別している。
女手一つで育て上げられたことから
彼の幼少期は決して豊かではなかったし
ハーバードもとても苦学して入ったはずだ。
失うものなど無さそうな華やかの裏には
得ることのできなかったものもたくさんあったはずだ。

デューイは晩年、肝機能障害に悩まされ
2006年、75歳で永眠した。
その少し前に、息子ジョシュアと一緒に笑う写真もいくつかある。
立派に成長し、青より出て濃くなった藍色のせがれを
何よりも愛していた。
また、今の成功を作ってくれた偉大な父親
誰よりも尊敬していた。

親子対決聴き比べ




オーネット・コールマン


息子


なお最近のジョシュアは路線変更し
かつてのハービー・ハンコックさながら
電気系サウンドを取り入れたり
フュージョン寄りにも…



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