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ジャズドラマーちぐさ~ジャズと私と生き方と・・・

ジャズドラマーちぐさの、大好きなジャズのことと生き方について書いてます。

母の日企画その2※自分史上最強の母への大爆弾

母の日に因んでもう一つ思い出した
自分史上最強の母への大爆弾がある。
先日の黒歴史公開に乗って書いてみる。


当時小学2年生だった私の家庭は
父と再婚して数年になり落ち着いた母は
ピアノ講師を辞めて家にいた。
サラリーマンと専業主婦という典型的な普通の家庭。
そんな中、小学校は違ったが
仲良くしていた女の子の友達がいた。
彼女の母と私の母がかつての同級生同士
お互いの家を行き来し
家族ぐるみのお付き合いをしていた。


その友達が、ピアノがずば抜けて上手く
2年生ながらも6年生を抑えて
学校でも毎回伴奏に引き抜かれるほどの腕前。
元ピアノ講師として母は彼女のことを
大変に気に入っており
家でも〇〇ちゃんは天才だ、将来がある!と話していた。
私にはそれが非常に気に入らなかった。
だって当時の私は残念な落ちこぼれ
全てにおいて成績は中途半端
いじめられっ子のダメな子。
方やピアノの才能でキラキラしてた友達の存在が
羨ましくて眩しく思えていたのだ。
黙って聞いてたけど時々我慢が限界になると
「私はどうなの?才能ないの?」
「体育なら私の方が〇〇ちゃんより上だよ。」
なんて小さな爆弾を落とすも暖簾に腕押し。
「〇〇ちゃんは特別、あんたは普通より少しだけ上」
「体育なんてどうでもいい。」

なんだよなんだよ!
そんなに〇〇ちゃんが良ければ
私のことなんか捨てればいいじゃん!
その怒りがどんどん増幅していったある日


私はついに、大きな大きな爆弾を落とした。


その日は、学校の校歌のピアノ伴奏を
テープに録音するため彼女が家に来ていた。
それが気に入らない私はわざと他の友達と
遊ぶ約束をして夕方まで外に出ていた。
しかし帰る時間になっても録音はまだ終わらない。
私が帰ってきてからも録音は続いていた。
あーもーイライラするっ!
オヤツを食べてもマンガを読んでも
何をやってもイライラが止まらない。
しかも聞こえてくるのがクリアなピアノの音と
いつも見せない優しい母の声。


もーブチ切れたっ!


次の瞬間、私は乱暴に襖を開け
録音中の彼女を押しのけピアノを陣取った。
そして、バカヤローバカヤローと叫びながら
鍵盤を狂ったように叩きつけた。
友達はポカンとして固まり
母はパニックと怒りで顔を真っ青にしている。
構うもんかい!全身全霊で怒りをぶつける私に
もちろん、母は鉄拳を食らわせた。
ピアノの椅子から突き落とされ痛みで泣く私に
突然の娘の奇行を罵る怒鳴り声。
でも私は謝らなかった。
死んでも謝ってやるもんか!
むしろ謝ってほしいのはこっちの方だ。


その後のことはもう思い出せない。
何せ私も怒りとイライラとパニックで
頭がいっぱいいっぱいだったから。
でもそれ以降、母のお友達贔屓発言は
少し影を潜めたように思えた。
録音は何とか上手くいったようで
友達との付き合いも何事もなかったかのように平和に続いた。


彼女が今どうなってるのかは分からない。
最後に聞いたのは
日本でも屈指の音楽の大学に現役合格したこと。
でもその後、音楽業界で彼女の名前を一度も見ない。
小さな手でクリアーな音色を今でも奏でていてほしい…。
母への思いと相まって
柄にもなく少し涙を流した。