過剰包装の中身は無骨だけど味のある憎めない存在たち
ある掲示板サイトでこんなのを見かけた。
ジャズが好きなオシャレな自分が好きですか?という質問内容に対して
ジャズリスナーたちからいくつかの回答がついた。
それを抜粋して纏めたらこうなった。
ジャズ好きな人たちは一種独特な雰囲気があり
世の中を斜に構え、流行に背を向けて独自の価値観で生きている。
実際自分がハマってしまうと、周りとは合わないし地味で暗い趣味だと気づいた。
中古レコード屋で掘り出し物を漁る人たちは、どちらかと言えば決してオシャレではない。
いやもうこれね!
それな!ボタンというものがあったら
百連打したいくらい激しく同意!
…もうね、鋭いとこ付きすぎて愉快痛快で笑ってしまった。
同じ質問についた回答にこんなのもありました。
ジャズという音楽は皆で一緒に聴くものでなく
耳を研ぎ澄ませ、かなり孤独感を重要視する。
ジャズ好きは単なるBGMとして聴けず
演奏者が誰かを言い当てる職業病みたいなのがある。
これらの回答を投稿してるのは自分と同じくらいジャズを愛し
中古レコード屋で掘り出し物を漁るオジサンは非オシャレだと言いつつも
でもそれ以上に、ジャズが好きだからそんなの関係ない、て言い切っている。
その開き直りみたいが清々しい!
もちろん、人は見た目も大変重要だということは絶対だ。
誰だって、オシャレですね、素敵ですね
て言われたら嬉しい。
私なんて女性だから、特にそう思う。
しかしジャズだけはどうにも過剰包装されてる感がある。
Facebookなどで見かけるジャズのサイトでも
使われてる画像は洒落たジャズバーなどであり
間違っても雑居ビルの中古レコード屋ではない。
なのにそんなジャズバーに行けば周りはザワザワしてるもんだから
音楽なんて聴いちゃいないし。
しかしジャズのマーケティングがどんな位置にあるかを考えてみると
若い人や女性のファンを獲得するなら
そこをフックにするのが正しいし
コアな年配リスナーならオシャレなバーは気が引けるから
むしろ薄暗く古びたジャズ喫茶の方が落ち着くだろう。
もっとも最近だと、従来のtheジャズマニアな見た目でない人も少なくないけど…。