世代を超えて受け継がれるアーバンの流れ
サックス吹きなら誰もが憧れるチャーリー・パーカー
しかし彼の未亡人となった妻と2人の遺児を家族にした人間は1人しかいない。
それがフィル・ウッズだ。
Phill Woods(sax)
1931年アメリカマサチューセッツ州生まれ。
マンハッタン音楽院と名門ジュリアードで学び、ジャズピアニストのレニー・トリスターノに影響を受けた以外、その前のことは何も書かれていない。
まぁ普通に少年時代を送ってどこかで突然サックスに覚醒したのだろう。
1968年に渡仏し1972年まで
The European Rhythm Machineを結成し
1972年の帰国までヨーロッパで活躍した。
今回はその時代の彼について。
その当日はロックの世界もウッドストックが開催されたり、黄金時代だった。
ツェッペリン、ジャニス、ジミヘン、ドアーズ、ビートルズ、ストーンズ…。
ジャズ界ではハービー・ハンコックが電子音を拡散させ、ジャコ・パストリアスが注目を浴び、マイルスもさらなる進化を目指していた。
音楽愛好家なら、最もタイムスリップしてみたい時代の一つだろう。
そんな時代で、ウッズはヨーロッパで着々と活動していた。
当時のウッズは都会派で軽快なサウンドが主流だった。
ジョシュアやブランフォードに馴染みのある今聴いても全く古い感じがしない。
現代ジャズが大好きだけど、黄金期や一昔前のはそれほどよく分からないという方にはオススメだ。
彼のこの流れは、現役世代のジョシュアやブランフォードたちにも受け継がれている。
バードからウッズ、ジョシュア、そしてその後も…きっと続くのだろう。
彼が育ててきたバードの子供達のごとく。