ジャズドラマーちぐさ~ジャズな生き方で自分を解放しよう!

ジャズドラマーちぐさ、ジャズな生き方で自分を解放する試みをしています。少し疲れた時、ジャズの名曲と共にジャズな生き方で楽になりましょう。

「い」。たった一文字の思わぬ効果っていったい?

伝わりやすい、読まれやすい文章作りのコツの一つに
こんな方法がある。
私達、無意識にやってるし
1日に何回使ってるか数知れず。
でも改めて見直してみると意識が大きく変わるよね、て話がこれ。


文章の中では、形容詞の単独表現をできるだけ使わないこと。
なぜなら形容詞というのは、思い切り主観的だからだ。
多い少ない、長い短い、明るい暗い。
高い低い、暑い寒い、嬉しい悲しい。
い、で終わるものが大体そうである。


で、客観的に訴える表現というのはずばり!
数値化すること、だ。
多い少ない→%などで表す
長い短い→cm、mなどの単位
高い低い、暑い寒いというのも
個人の主観はいったん置いといてまずは数字にしてみる!
摂氏30℃が暑いか寒いか
あとは読み手の判断に委ねてしまう。
ざっくりいうと人間が快適に感じる温度は25℃ほどと言われるが
50℃にもなる灼熱地獄にいたら涼しく感じるだろうし
お風呂のお湯の温度ならむしろ冷たいと思うかもしれない。


しかし形容詞を全く使わないで表現するのは
正直かなり難しい。
どこで形容詞を使うか。
もっともよくあるのはデータを比較する時だろう。
高度4000メートルは富士山より「高い」
あの人は今から5年ほど前にドラムを始めたから私よりキャリアが「長い」
もっと言うなら、人が死ぬより産まれる話の方が「嬉しい」とかね。


そしてもう一つ。
昨日話題に出した否定形の話
あれも「ない」と、偶然ながら「い」で終わる。
だから、否定形バリバリ使う人の話って聞き辛いんだ。
~ない、て考えたら結構主観的だ。
出来ない、好きじゃない、やりたくない、など。
でも、出来ない→苦手→少しは克服できるかも
好きじゃない→嫌い→もしかしたら決めつけてる?
やりたくない→メンタルブロック→思い込みもあるかも?
なんて、可能性も無限に広がっていくんだ。


もちろん、人間みな不完全だ。
不得意なこと、頑張ってもできないこと
たくさんあるから無理はしないでほしい。
でも、少し表現を変えるだけで
自分も相手も、ほんのちょっとでも気持ちが変わるって
なんだか楽しいよね?