ジャズドラマーちぐさ~ジャズな生き方で自分を解放しよう!

ジャズドラマーちぐさ、ジャズな生き方で自分を解放する試みをしています。少し疲れた時、ジャズの名曲と共にジャズな生き方で楽になりましょう。

一流の男VS卵の男のガチンコバトルに思う、音楽への熱い思い

日野皓正氏が男子中学生を往復ビンタした!
とのニュースが電撃的に入ってきた。


ことの発端はこちらの記事
https://www.google.co.jp/amp/rocketnews24.com/2017/08/31/948815/amp/


動画だけを見ていると確かに少し驚いてしまう。
日野氏の忠告を無視しスティックを奪われ
それでも素手で叩き続ける幼い中学生に
髪を鷲掴みにし往復ビンタを食らわせた。
確かに、日野氏のビンタ行為というのは
やはり行き過ぎたものであり
我々だけでなく、その場に居合わせた中学生たちには大きな衝撃だったろう。
思春期の彼らのこと、人によっては
トラウマみたいになるかもしれない。


しかし別の見方としてはこうなる。
この男子生徒が、全体演奏での場にもかかわらず
演奏に酔いしれ自分のテクニックを誇示し続けた。
これは練習ではない。
多くのファンがこの演奏を見るために集まった。
仮に無料の観覧だったとしても
観客にはこの時に費やした時間というものがある。
その貴重な時間を、この生徒が多少なりともぶち壊したことは否めない。


だから、炎上してもおかしくないくらいの記事なのに
生徒の保護者はおろか
当事者の男子生徒の親でさえ
日野氏を責めることはほとんどないという。
ファンの方には申し訳ないが日野氏も75歳
認知機能(ここでいうのはいわゆる認知症ではなくて、感情などを司る脳の働きとして言ってるので誤解しないでいただきたい)
も若い頃よりは緩くなっている。
もし10年前だったらビンタなどしなかったかもしれない。
ましてや、この世代は体罰がまかり通っていた。
氏自身も殴られたりしたことは当然あるはずだ。


そういうバックグラウンドを見ても
やはり日野氏の行動を100%支持も不支持もできない。
事実、他の部員の親も彼を責める声は少ない。
とりあえず、暴力を奮ったという点では
日野氏は謝るべきだ。
相手に傷をつけたのは変わらないし
殴らなくとも強い言葉でどうにかなったかもしれないから。
しかし、ここでこの生徒が今後どう出るのか気になる。
大きな心の傷になり二度とドラムを叩きたくない
となるのは悲しい。
今回の事件を敢えてためになる前向きな体験と捉え
今後大きくなってこのことを
ネタとして笑い飛ばすのも
なかなか楽しい想像かもしれない。