ジャズドラマーちぐさ~ジャズな生き方で自分を解放しよう!

ジャズドラマーちぐさ、ジャズな生き方で自分を解放する試みをしています。少し疲れた時、ジャズの名曲と共にジャズな生き方で楽になりましょう。

喜ばれる誉め言葉、悲しまれる褒め言葉

ほめ言葉を使って相手を気持ちよくさせ
人間関係を円滑にすることは
和を重んじる日本社会では特に重要だ。
否定言葉よりもほめ言葉の方が
言うほうも言われる方も気分がいいものだ。

しかしほめ言葉の中には
実は相手にとって全く喜ばれないどころか
返って白けさせたり、地雷となったりすることもある。

例えば女性や子供にたいする美人、可愛いという言葉。
そりゃあ相手に対してデブ、ブス、とは言えないし言ってもいけない。
しかし、やたら連発されると白けてしまう。
美人ですね。最初は嬉しい。素直にありがとう。
可愛いね。これもそう。
しかし何度も言われると、また?はいはい、分かったからもういいよ。となる。
なぜなら美人、可愛いは便利な言葉だからだ。
週刊誌なんかを見てても〇〇美人、美人〇〇という表現が氾濫している。
けどその中で本当に美人かぁ?と思う人の割合が実は結構高い。
可愛いなんかもそう。
人気のある子役の女の子なんかは本当に綺麗な顔立ちの子ばかりだが
一般社会での子供のみんなが端整ではない。
でも何かしら褒めた方がうまくいくから、仕草なり持ち物なり適当に可愛いと言っておけば悪い空気にはならない。
そうなればもはやほめ言葉はただの社交辞令に過ぎない。

他にもある。
真面目、優しいなどと言った人格褒め系形容詞。
もちろん、不真面目や非道などよりはマシだ。
しかしこれらの言葉がなぜ喜ばれないか?
それは今の成果主義な背景と価値観の変化がある。
一昔前までは真面目で優しいというのは最高の褒め言葉だった。
それは長く日本人が美徳としてきた価値観そのもので
実際真面目に勉強、勤務して人に優しくしてたら世間が評価してくれてたからだ。
ところが今はどうだろう?
世の中競走社会、成果主義
そんな中でうまくやっていくには戦略的賢さと先見ある冷静さが必要だ。
真面目に勉強してきても結果にコミットしなければ、ただ要領悪いだけの人。
ニコニコ優しくしても意見をしっかり言えなければ、ただお人好しなだけの人。
つまり昔の褒め言葉が今の時代にはミスマッチで、返って残念な意味に取られることもあるから
そりゃあ相手にとっていい気分はしないだろう。
極端な話、貴方は平安時代の美人ですね、と言ってるようのものだ。

そんなことばかり書いてきたけど
では逆に喜ばれるほめ言葉って何か?
それは相手のピンポイントを刺激するようなことだ。
例えばサッカーが大好きな人に対してなら
サッカーのことを誉める。
面白いギャグで笑わせる人に対してなら
先日の〇〇のネタが面白すぎてクソワロタ。
音楽の好きな人に対してなら
〇〇さんの好きなアーティストの△△て歌はとても泣けますね。
オシャレインテリアに命かけてる人になら
リビングのセンスがすごいですね、どうしたらこんなふうにできるんですか?
とかとか。

相手の良さを褒めていい人間関係を作りたいなら
相手のことをしっかり理解しなければならない。
その人の好きはもちろん、嫌いについても。
ほめることは一見簡単なようで
実はとても難易度の高いスキルが求められるのだ。