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うんちくの少ないジャズのブログ~おもしろ楽しく分かりやすく伝える、ジャスの伝道師ちぐさ

ジャズの魅力をおもしろ楽しくわかりやすく伝える、うんちく少な目のブログです。オンラインジャズ喫茶としてスマホでどこでもジャズを聴けます。

ミジンコとサックスと私の、愉快な3足のわらじライフ

ジャズミュージシャンの副業で一番多いのが
音楽学校の講師など、先生業だ。
本家アメリカなどでは特にその傾向が強い。
では日本の場合は?
日本もやはり、講師業が多いがその他にはアルバイトやサラリーマンなどもよく聞く。

そんな中で、実に面白い兼業ジャズマンをしてる人がいる。

坂田明(saxophone)。

彼の職業は、ジャズミュージシャン、俳優、タレント、そしてミジンコ研究家。
日本にも数多くいるジャズマンの中でも
サックスを吹きながらミジンコを眺めてる人間は
多分1人しかいないだろう。

1972年から7年あまり、日本人ジャズピアニストの巨匠、山下洋輔氏とトリオで活躍する。

一方、ミジンコ研究においても
彼の外部評価は決して低くない。
ミジンコの研究・普及活動においても彼は地道に活動し、ついには日本プランクトン学会から特別表彰され、今では東京薬科大学客員教授としても活躍している。

他には、タレント活動として、山下氏、赤塚不二夫氏、タモリ氏とも交流が深く、当時の流行語でもある「ハナモゲラ語」の元祖ともなり
その後に「ハイブリッド人間」として一世を風靡した。

彼のように、いくつもの職業を持つ芸能人は
マルチタレントと言われる。
お笑い芸人でも、俳優やって歌も出して本を書いてなんてのもいれば
ファッションモデルでも、女優やって個展開いてブログで料理発信したりと、ね。

でも、たいていの場合、どれも中途半端で終わる。
お笑い芸人なら本業のコメディアンとして極めたらいいのに。
モデルならパリコレミラコレ等を網羅できるくらい極めたらいいのに。

でも、彼らは実際、テレビ局やスポンサーによって、やりたいことをねじ曲げられてしまう。
確かにお笑い一本でいくのも、モデル専業でいくのも、実際に生活するとなると厳しいのだろう。
現実のために、信念を少し曲げないといけないというのはどこにでもある話だ。

だけど、今の日本のショービジネスは曲げさせ過ぎじゃない?
芸人だけど大根役者なのになぜドラマに出す?
モデルだけど音痴なのになぜ歌わせる?
それ必要?需要あるの?
そういう部分が多過ぎる。
だから、今の若者はテレビを観ない。
そういうヤラセ&事務所のゴリ押しな雰囲気をしっかり感じ取っている。
テレビの芸能人の中途半端な作品よりも
YouTubeの無名な芸人の徹底的な作品の方が評価される時代だ。
今はそんなに悪い時代ではない。

一方、では昔は悪かった?
といわれれば、そうとも言えない。
なぜなら現代ほど規制が厳しくなかった。
だから、当時の彼や、その仲間達は今より自由に表現できた。
それと少し関係あると思うが
私の世代(1970年代生まれ)はかなりの確率で
今のアニメより80年代のアニメの方が桁違いに面白いという。

坂田氏は、時代の流れを掴むことがうまく
同時に、それに流されない、ジャズミュージシャンとしての活動もしっかりしていた。
時代と前近代と流行の先端
ミュージシャンとタレントと研究家という
相反する三つの活動をしてこれた彼こそが
マルチタレントの極みと言っても過言ではない。