ジャズドラマーちぐさ~ジャズと私と生き方と・・・

ジャズドラマーちぐさの、大好きなジャズのことと生き方について書いてます。

呪われたかのような生涯を送った一人の女性は、本当に悪魔の囁きを聞いたか?halloween Week-3

That ole devil called love -Billy Holiday

ジャズエッセイブログを開始して以来
初めて女性アーティストについて描く。

ビリー・ホリデー

彼女の自伝を読んで、絶句した。
まさに、悪魔に支配された人生だったのかと。

この本を読んである意味戦慄を覚えた。
(なお、翻訳者は先日亡くなられた大橋巨泉である)。
彼女の名前でWikipediaを検索したら
一部閲覧注意な画像があったほどに。

彼女が送ってきた
あまりに理不尽で混沌とした人生
私と同じ一人の女性が
なぜこんなに波乱万丈で済まされない
滅茶苦茶な一生を送るの?

娼婦を渡り歩いた母親
思春期には性的暴行を受け
その後も黒人差別、女性蔑視による迫害
アメリカの社会的闇の中を生き抜いた。
そんな背景からか
当然の如く、麻薬依存、逮捕、服役
数々の男性とのスキャンダル
44年という短い生涯を
彼女はこのようにして生きた。

普通に恋愛、結婚、出産し・・・
もちろん、それだけが女性の幸せではないけど
なぜ彼女はそれが出来なかったの?
どうしても悶々としてしまう。

シンガーとしてのビリーは
とても魅力的で後の女性アーティストに
大きな影響を与えた
(ジャニス・ジョップリンもその一人)。
一時代はダイアナ・ロスエラ・フィッツジェラルドといった
女帝と並ぶ御三家だった。
特別な美人とか華やかでもなかったが
(ビリーよ、ごめん!)
彼女の歌声や音色は
当時の女性シンガーベストスリー中でも
心を引きつけるものだったのは間違いない。

ビリー・ホリデーもまた
ヤク塗れの生前より死後名声高まった型だ。
辛かっただろう
苦しかっただろう
せめて、生きている間に
彼女にそれを届けたかった
そう思うレジェンドたち
(先出のレスター・ヤングなど)は
決して少なくない。

もし私が悪魔になったとしたら
ビリーに会ってまずそう伝えたい。
その時は、囁きではなく叫びになってるかもしれないが。