ジャズドラマーちぐさ~ジャズな生き方で自分を解放しよう!

ジャズドラマーちぐさ、ジャズな生き方で自分を解放する試みをしています。少し疲れた時、ジャズの名曲と共にジャズな生き方で楽になりましょう。

強烈過ぎるゴーストは死後ますます存在感を打ち出した~ハロウィンWEEK-1

Ghost-Albert Ayler

先出のマイルス、エヴァンスたちと比べると
知名度では若干落ちるのが
アルバート・アイラー(サックス)。
コルトレーンエリック・ドルフィーといった
60年代当時のカリスマニューカマーたちに
とても大きな影響を与えた。
にも関わらず……

そんな彼が生前に
なぜそれほど知名度を上げられなかったか?
ズバリ、何事も「過ぎる」だったからだ。

伝統をぶっ壊し過ぎる
音色が個性的過ぎる
情熱的過ぎる
フリー過ぎる
つまりは強烈過ぎる。

いくら個性の強い
ジャズミュージシャンと言えども
やはりどこかで万人に訴えられる力
つまり人間らしいバランスは
どうしても求められる。
普通より許容範囲内で外れてるくらいが
ジャズリスナーには一番ウケる。
それには、アイラーは外れ過ぎてて
もはや人間でなく宇宙人
言い換えれば神レベル。
だから、全世界のリスナーたちに
ついていけない感を植え付けてしまったようだ。

彼は弱冠34歳で夭折した。
死因は入水自殺。
もしかしたら、ものすごい違和感や
生き辛さを抱えていたかもしれない。

しかし、そんな彼は
アーティスト玄人集団にはとてもうけた。
多くのミュージシャンが
彼へのトリビュート作品を作りあげ
また、彼が生前身を置いたスウェーデンでは
その人物が映画化された。
さらに1996年には
アルバート・アイラーフェスティバルなる
イベントも開催される。

もし彼がゴーストになって現れてきたら
貴方の残した功績はこんなに凄いものですよ!
と、伝えたい。
芸術家に有りがちな
「死後名声はますます高まる」を
せめて、本人が理解し感じ取れる時
=生きてる時、に味わってほしい。