ジャズドラマーちぐさ~ジャズと私と生き方と・・・

ジャズドラマーちぐさの、大好きなジャズのことと生き方について書いてます。

お前ピアノ下手だからタイコでも叩いとけ、と言われた男のその後

Blues March-Art Blakey
(6曲目収録)

本人がリーダーをつとめる
ジャズ・メッセンジャーズの代表曲。
軽快なマーチングワークが特徴。

アートブレイキーと言えば
ドラマーの巨匠として
ジャズの愛好家ならば
入門者でも知っている存在。
しかしそんな彼は意外にも
初めはピアノを弾いていた。

そんなある日
彼がクラブでピアノを演奏していたら
1人の強面男がやって来て
「お前のピアノは下手くそだから
タイコでも叩いておけ」
と、銃をつきつけた。

彼は努力を続けやがて
自らリーダーとなるグループ
ジャズ・メッセンジャーズにて
大ヒット作Moaninを生み出した。
その後も数多くの巨匠たちとセッションし
ドラムの奏法においても
ラテン系ジャズを導入したパイオニアとなるなど
多くの実績を残した。

これはアメリカンドリームだ。
元々彼にドラムの素質があって
それを引き出す機会がなかったから。
たまたま現れたイカツイ男のおかけで
眠っていた才能が発揮された。

そんなこと現実に起こるわけない!
確かにそうだ。
子供の頃に描いてた
大きくなったら何になりたいを
実現させてる人などそうそういない。

でも、もう一つの側面を見つけて
幸せになってる人はたくさんいる。

父親が勧めるから野球をやってみたが
今ひとつ成績を残せない。
思い切ってサッカーに転向してみたところ
名シューターとして活躍した。
響きがお洒落だからパティシエ目指して
色んなスイーツ作ってみたけど
何だか納得いかない。
気分転換にハーブティー飲んでみたら
その芳香に惹かれ資格取っていた。

ではそれまでの頑張りは無駄なのか?
答えはNOだ。
得点王になれたのは野球で培われた運動能力
アロマセラピストになれたのも
スイーツ作りで養われた嗅覚のおかげ。

方向を見失っていたら、まず足元を見よう。
次に、ずっとずっと描いてた夢を思う。
足元はルーツと能力
夢は目標とモチベーション。
あとはそれを擦り合わせる。

そんな自分発掘も案外楽しいものだ。
好きだと思っていたことの他に
もう一つの好きが見つかるのだから。
前向きにマーチするには
このような転換も時には必要だ。